自動車保険の使い方(少額請求)で保険料を安くする方法
自動車保険料を大きく削減したいと考えるのは、みなさん当然のことだと考えます。
たとえば、ダイレクト自動車保険で契約したり、多くの割引を適用するなどさまざまな保険料の削減方法があります。
これらの方法は、すでにほとんどの人が知っていたり、実行したりしている場合が多いと考えますが、実はこれらの他にも自動車保険の使い方によって保険料を安くする方法があるのですが、みなさんはご存じでしたでしょうか?
一般的にはあまり知られていない方法であり、知られない理由についてあくまでも私の憶測になりますが明らかにしていきたいと思います。すべての人に効果が認められる方法ではありませんが、参考までに覚えておくといざといった時には役に立つことと思います。
1. もし、みなさんがこのような立場になったら・・・
自動車を保有している多くの人は自動車保険に加入し、家族など守るべきものがある人は何かしらの生命保険に加入していると思います。
いざ、何かあったときのために加入している保険であるのにも関わらず、万が一の際に保険金が支払われない場合には怒り心頭になるのが普通だと考えます。もし、みなさんがこれから紹介するような立場になったらどのように感じ、どのような行動を取りますか?
“ある日のこと、自動車を運転中にちょっとした不注意で自動車事故を起こしてしまいました。この事故が原因でボディーに傷が付き、へこんでしまいました。
修理代が5万円もかかってしまったのですが、加入している自動車保険の保険金で補填しようと思い、保険会社へ連絡をしました。すると保険会社の担当者から「この程度の修理代なら保険を使わない方がよいですよ」と言われ、なんだか、保険金を出し渋られている感じがしてとても嫌な気分になりました”
みなさんはこれを読んで保険会社の担当者をどのように感じましたか?
- 保険金を出し渋って感じ悪い担当者だな。この保険会社はもう契約しない。
- いろいろと親切に教えてくれて良い担当者だな。どうもありがとう。
上記2つの決断からどちらを選ぶかによって後述していくみなさんの運命が大きく変化します。ご自身の選択肢をしっかりと決めましたら次へ読み進めてみてください。
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2. 自動車保険料はいくら違ってくるのか
保険担当者のアドバイスを良く受け止めるか、悪く受け止めるかは運命の大きな分かれ道になります。まずは、現在加入している自動車保険の等級と保険料の関係を以下の表へまとめました。
等級 | 17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 |
---|---|---|---|---|
年間保険料 | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 | 30,000円 |
現在20等級であったとすると自動車保険料は30,000円であることがわかります。表の等級はドライバーの優良状況を表しており、20等級が最高等級で最も優良ドライバーであることを意味します。
そして、自動車事故などによって自動車保険を利用した場合には事故によって取り扱いが異なるものの、原則として「翌年度の自動車保険料は3等級ダウンした保険料を支払わなければならない」といった仕組みになっています。
これを等級制度やノンフリート等級制度といいます。ちなみに、1年間自動車保険を利用しなかった場合には等級が1等級アップし、20等級の場合はそのまま据え置かれます。
ここから本題に入りますが、保険担当者のアドバイスを悪くとらえて保険金を請求した場合には、翌年度から以下の表の保険料に切り替わることになります。
等級 | 17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 |
---|---|---|---|---|
年間保険料 | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 | 30,000円 |
2年後(自動車保険を利用しなかった場合)
等級 | 17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 |
---|---|---|---|---|
年間保険料 | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 | 30,000円 |
3年後(自動車保険を利用しなかった場合)
等級 | 17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 |
---|---|---|---|---|
年間保険料 | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 | 30,000円 |
4年後(自動車保険を利用しなかった場合)
等級 | 17等級 | 18等級 | 19等級 | 20等級 |
---|---|---|---|---|
年間保険料 | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 | 30,000円 |
4年という歳月をかけてやっと元の等級に戻ることができるのです。では保険料の違いを比較していきましょう。
保険金を請求した場合 | 自腹で修理費用を出した場合 | 差額 | |
---|---|---|---|
初年度 (請求年度) |
20等級 30,000円 |
20等級 30,000円 |
0円 |
翌年度 | 17等級 60,000円 |
20等級 30,000円 |
▲30,000円 |
2年後 | 18等級 50,000円 |
20等級 30,000円 |
▲20,000円 |
3年後 | 19等級 40,000円 |
20等級 30,000円 |
▲10,000円 |
4年後 | 20等級 30,000円 |
20等級 30,000円 |
0円 |
修理代 | - | 50,000円 | 50,000円 |
合計 | 210,000円 | 200,000円 | ▲10,000円 |
筆者シミュレーション
シミュレーション結果を見てわかるように、保険金請求した場合の方が自腹で修理費用を出した場合に比べてお金を多く支払っています。
つまり、この場合は「保険担当者のアドバイスが正しかった」ということになります。重要なポイントは修理代の費用になるのですが、要は「少額請求」といって修理代が少額のものに対して保険金請求することは、かえって自分の支出するお金を多くしてしまう可能性があるのです。
上記表の場合ですと修理代が60,000円でプラスマイナス0円という結果になりますので、仮に修理代が60,001円以上の場合には保険金請求した方が得といった結論になります。
3. 一般的に知られていない理由を推測してみます
少額請求をしないことが自動車保険の使い方で保険料を安くする方法であることが理解できたと思います。この少額請求が、なぜ一般的に知られていないのか私は2つの予測をします。
1つ目は、少額請求を承ることで保険会社の収益増加に繋がることが考えられます。前項の修理代を低く見積もって比較すると、少額請求した方が多くのお金を支払わなければならないことがわかります。
つまり、その分保険会社が儲かる仕組みとなっているのです。2つ目は、契約者からの信用の維持が挙げられます。1項で記述させていただきましたように、保険を掛けているのにも関わらず保険金が支払われないのは大きな不信感を抱かれる大きな原因になります。
それが今回の例のように仮に顧客のための正しいアドバイスであったとしても保険金を出し渋られると思われてしまっては逆効果になります。つまり、保険契約者の知識不足が原因であると言えるのです。
4. まとめ
今回は、自動車保険の使い方で保険料を安くする方法として「少額請求」について解説させていただきました。少額請求をする前には、ご自身で保険金を請求するかしないかの意思を決定し、加入している保険会社へ以後の保険料シミュレーションをしてもらうのが得策です。
実際の保険料の差額は、例示したものと比較できない程、大きな差になるものと考えられることから、保険金請求は慎重に判断し決定するべきだと考えます。それが以後の数年間に大きな支出差額を生じさせることになるのです。
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