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自動車保険「ロードサービス」満足度口コミ比較ランキング

自動車保険「ロードサービス」満足度ランキング
執筆者
小澤 美奈子 ファイナンシャルプランナー:小澤 美奈子

オリコンでは毎年、自動車保険の事故対応とは別にロードサービスの満足度ランキングを調査し、発表しています。

今年もそのランキングが登場していますが、興味深いのは事故対応ランキングとなると老舗の保険会社が上位にランキングされ、対応力の妙味と言ったものを見せつけられたものの、ロードサービスの満足度となりますと意外にもネット通販型の自動車保険がかなり上位に食い込むようになってきているのです。

同じ対応でも事故と故障などとでは顧客の反応が微妙に異なることがわかります。事故に対しては的確な指示や説明が非常に重要になる反面、ロードサービスは丁寧なコールセンターの対応が非常に大きな評価ポイントになっていることがわかります。

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参考:FPが選んだおすすめ自動車保険比較・人気ランキングベスト3!

自動車保険「ロードサービス」満足度口コミランキングベスト5

今年の具体的なランキングは以下のようになっています。

自動車保険ロードサービス満足度ランキング
第1位 ソニー損害保険
第2位 チューリッヒ自動車保険
第3位 三井ダイレクト損保
第4位 アクサ損害保険
第5位 SBI損保
第6位 イーデザイン損害保険
第7位 セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
第8位 東京海上日動火災保険
第9位 三井住友海上

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第1位 ソニー損害保険

ソニー損保は事故対応でも高い評価を得ていますが、ロードサービスについても、きめ細かい対応とコールセンターの説明などが高い評価を得ていることがわかります。

全体として顧客接点のレベルの高さというものが会社全体の評判をかなり高めていることがよくわかります。保険料が一番安いかどうかよりも、こうした顧客とのコミュニケーションの卓越さが広範に評価されていることがよくわかります。顧客対応力が総合的な評価に大きく寄与していることも確かで、この会社のもっとも大きなバリューになっていることを感じる評価レベルとなっています。

第2位 チューリッヒ保険会社

チューリッヒも自動車のネット通販型自動車保険ではかなり知名度のある会社といえますが、この会社もロードサービスについてはきわめて評判の高い会社のうちのひとつといえる存在です。

コールセンターによるロードサービス対応の評判が高く、ソニー損保とともに顧客対応の妙味が全体の評価を高める結果となっているのです。困っているときに親切に対応されると、ユーザーの評価が非常に高まることを示している投票結果となっていることがわかります。保険料とのバランスから見ても非常にその対応を評価する顧客が多い会社なのです。

第3位 三井ダイレクト自動車保険

三井ダイレクト損保も通販型の自動車保険をいち早くはじめた会社として有名な存在ですが、この会社もロードサービスに対するコールセンターの受付対応が高く評価されています。

オペレーション力の高さが結果として3位にランキングされていることがわかります。この会社についてもコールセンターでインバウンドのコールをしっかり受ける体制が非常に好感をもたれていることがわかります。ことロードサービスに関しては、この初動の対応力の差というものが保険会社のイメージに非常に大きく寄与しているようです。

第4位 アクサ損害保険

アクサダイレクトも早くから保険料の安さだけではなく、ロードサービスのレベルの高さを広告活動において告知し続けており、実際のユーザーの評価も高いことがわかります。価格とサービスのバランスのよさといったものを評価する顧客が多いことが特に印象に残る存在となっています。

第5位 SBI損保

SBI損保は、とにかく通販型自動車保険としては、価格訴求が成功しており、20代から60代に至るまで、その保険料の安さを強く評価されています。その一方でこうしたロードサービスに対する信頼度と評価も高い存在となっており、安いだけではない保険であることをユーザーに印象付けていることがわかります。

第6位 イーデザイン損保

イーデザイン損保は東京海上日動グループにおける通販型自動車保険の専業会社ですが、事故対応力でも高い評価を得ており、顧客接点対応のレベルの高い会社として注目される存在です。

第7位 セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」

大人の自動車保険はリスク細分化が進む自動車保険の中で、40代、50代にフォーカスして保険を販売していることで話題となっている存在ですが、ロードサービスや事故対応など顧客とのコミュニケーションレベルにも高い能力を発揮しており、老舗系の自動車保険会社の知見をみせつける存在となっています。

第8位 東京海上日動火災

東京海上日動は言わずと知れたこの業界のリーディングカンパニーですが、事故対応に続いてロードサービスの対応でも高い評価を得ており、いわゆる代理店型のビジネスモデルを主体とする従来からの損保業の中では上位に食い込む高い評価を得ています。

第9位 三井住友海上

三井住友海上も損保業界では老舗のひとつですが、こちらも事故対応に引き続きロードサービスで高い顧客評価を得ています。長い歴史をもつ損保企業は総じて顧客対応で高い信頼をえていますが、この会社もそのひとつとなっていることかわかります。

ロードサービスはサービスそのものよりもコールセンターの対応が決め手

このロードサービスの顧客評価というのが実に興味深いのは、どの保険会社も故障に対するサービス部隊や、自宅への急行サービスなどの自前の修理部隊をもっているところはないのです。

つまりどの保険会社でもロードサービスをお願いすると駆けつけるアウトソーシング(外注)のサービスはほぼ同じであり、レッカーサービスだけが地域によって、損保会社によっても委託先が異なるケースがある程度で、実はサービスそのもので優劣がつくはずはないのです。

しかし実際に調査をしてみますと、同じサービスであるにもかかわらず、電話を受け付けるコールセンターの顧客対応に非常に信頼感や安心感を感じていることがよくわかります。

同じサービスといえども、どのように顧客に対応し、的確に説明し、不安を払拭できるかということは、実は現場のサービスではなくカスタマーコンタクト、つまり顧客接点のレベルの高さにかかっていることが非常によくわかる調査結果であるといえます。

したがって事故対応力の高い会社は自ずとロードサービスの対応でも上位に顔を覗かせており、事故対応とロードサービス対応に一脈通じるものがあることを示唆した結果となっている点が非常に興味深いポイントです。

多くの消費者がこのあたりの顧客とのコミュニケーションレベルの高さに保険料の安さとは別のバリューを強く感じており、ブランド選択の大きな尺度としていることが窺える調査結果となっています。

どこのロードサービスが優れている?自動車保険口コミ徹底比較!

昨今当たり前のように自動車保険に付帯されているロードサービス。実際にいろいろなサービスの種類があるために、その違いがよくわかない人も多いでしょう。

そこで今回は当サイトで集計した「おすすめの自動車保険人気ランキング」で上位に選出された会社を中心に、ロードサービス内容一覧表を使い、サービスのポイントをお伝えします。

セゾン自動車火災保険「おとなの自動車保険」 イーデザイン損保 SBI損保
ロードサービス ロードサービスはオプション(等級関係なく一律1160円)で24時間・365日対応 24時間365日
基本付帯
24時間365日
基本付帯
拠点数 全国約13,000カ所 全国約9,300カ所 全国約9,580カ所
レッカーサービス 15万円まで対応
(現場での応急処置と合わせて15万円まで)
・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合
60kmまで無料
・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合
50kmまで無料
緊急対応サービス 事故・故障・トラブルにより自力走行ができなくなった場合に15万円限度で対応 すべての契約にロードサービスが無料で付帯 30分程度の緊急対応が無料
ガス欠 (保険期間中1回)10リットルを無料で提供 ガソリンまたは軽油10リットルまで無料(保険期間中1回) ガソリンまたは軽油10リットルまで無料(保険期間中1回)
バッテリー上がり 自力走行ができなくなった場合に15万円限度で対応 無料 無料(保険期間内2回まで)※
タイヤのパンク 自力走行ができなくなった場合に15万円限度で対応 無料 無料 ※
キー閉じ込み 自力走行ができなくなった場合に15万円限度で対応 無料 無料 ※
落輪引き上げ・
乗り上げ時の
引き降ろしサービ
自力走行ができなくなった場合に15万円限度で対応 無料 車輪3輪まで無料
(2017年10月以降保険始期では1輪まで無料)
宿泊・帰宅・搬送サービス等 ・宿泊は1名につき1万円限度
・走行不能となった場所から住居や目的地などに移動するための費用1名につき2万円限度
情報提供あり
費用はお客様負担
・帰宅費用サービス20,000円/1名
・宿泊費用サービス15,000円/1名1泊
・修理後車両搬送
引取り費用サービス10万円を負担
位置情報通知 あり 専用アプリ位置情報通知あり GPS 機能の利用で位置を正確に特定
その他 法律・健康相談サービスあり 故障相談サービスあり ※:2017年10月から保険期間内で1回まで無料
ソニー損保 チューリッヒ保険 損保ジャパン日本興亜 三井ダイレクト損保
ロードサービス 24時間365日
基本付帯
24時間365日
基本付帯
24時間365日
基本付帯
24時間365日
基本付帯
拠点数 全国約9,000カ所 全国約9,500カ所 全国約13,000カ所 全国約3,500カ所
レッカーサービス ・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合
50kmまで無料(2017年7月以降始期は150㎞)
・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合
100kmまで無料
・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合15万円まで(現場での応急処置と合わせて15万円まで)
・指定の最寄りの修理工場までの場合は無料
・お客様指定の修理工場や自宅までの場合
50kmまで無料
緊急対応サービス 30分以内の作業を無料 時間制限なし無料で対応 応急処置(30分程度) 「キー閉じ込み」、「バッテリー上がり」、「パンク」、「落輪引き上げ」、「雪道でのスタック」、「ガス欠」以外のその他の作業は、30分程度の作業をサービスが無料
ガス欠 ガソリン10リットルを提供(ガソリン代はお客様負担、契約2年目以降は10リットルまで無料)(保険期間中1回) ガソリン10リットルまで無料
(保険期間中1回)
燃料10リットルまで無料
(保険期間中1回)
ガソリン10リットルを提供(ガソリン代有料、2年目以降は直線距離で自宅から50km以上離れていた場合に無料)
バッテリー上がり 無料(2017年7月以降は期間中1回) 無料(保険期間中1回) 応急処置で対応
※レッカーけん引費用、応急処置費用合計で15万円限度
無料(保険期間中1回)
タイヤのパンク 無料 無料 応急処置で対応
※レッカーけん引費用、応急処置費用合計で15万円限度
無料
キー閉じ込み 無料 無料(保険期間中1回) 応急処置で対応
※レッカーけん引費用、応急処置費用合計で15万円限度
無料
落輪引き上げ・
乗り上げ時の
引き降ろしサービ
無料 無料(落差1m以内まで) 応急処置で対応
※レッカーけん引費用、応急処置費用合計で15万円限度
2万円(税込)までの落輪引き上げ
宿泊・帰宅・搬送サービス等 ・宿泊費用は1泊までの宿泊費をお支払い
・帰宅費用は実費を限度額なしでお支払い
など
・24時間までのレンタカー費用(契約車両と同等クラス以下)の基本料金をお支払い
・修理工場で修理された車を自宅まで無料で搬送
・故障・事故などで帰宅が困難になった場合の宿泊費用を全額お支払い
・代車が必要な場合、24時間までのレンタカー基本料金をお支払い
・事故・トラブルの現場から自宅までの交通費を全額お支払い
・修理完了後の車を自宅まで搬送。それにともなう搬送費用も全額お支払い
ロードアシスタンス運搬後諸費用特約をオプションで付帯可能
例:宿泊費用保険金  1事故1被保険者につき1万円限度など
2年目以降の契約者
レンタカーサービス12時間無料(自宅から直線距離で50km以上の遠方に限定)
位置情報通知 専用アプリで「今ここGPS」が使える 専用アプリでGPS緊急通報サービスあり     - GPS位置情報サービスあり
その他   ・ペット費用サポートあり
・キャンセル費用(宿泊費、旅行費等)を5万円まで補償
事故・故障時代車費用特約をオプションで付帯可能 故障電話相談サービスあり

サービスの対応について

「今やロードサービスは24時間365日対応しているのは当たり前!」と思われがちですが、オプションで付帯するか否かを選べる会社があるのです。

それがセゾン自動車火災保険「おとなの自動車保険」です。

オプションの保険料は、1,160円となっており、自動車保険の等級を問わず一律の保険料で付帯できます。

JAF会員のように、ほかでサービスを受けられる方などは保険料節約とサービルの重複を防ぐために、付帯するかどうかが選べる保険に加入するのも一案です。

レッカーサービス

レッカーサービスについては、「指定の最寄りの修理工場までは無料」としている保険会社がほとんどです。

ただし、契約者ご自身が修理工場を指定すると、多くの会社ではその距離を50から60㎞の範囲で設定している会社が多く見られるのですが、そんな中チューリッヒ保険のように100㎞まで対応している会社もあります。

いつも決まった修理工場を利用していて、遠方での事故や故障が心配な方などは、チューリッヒ保険のような無料となる距離数が大きい会社を選ぶと安心です。

ほかにも、セゾン自動車火災保険と損保ジャパン日本興亜のように「15万円まで対応」するという基準を設けている会社もあります。

でも一体「15万円」でどのくらいの距離を移動できるのでしょうか。ある会社のホームページで「300㎞程度」とうたわれていますが、詳しくは直接会社に問い合わせてみると良いでしょう。

緊急対応サービス(ガス欠・バッテリー上がり・パンク・キー閉じ込み・脱輪など)

「30分程度の対応」、「レッカーサービスと合わせて15万円まで対応」としている会社が多い中、チューリッヒ保険のように時間と金額の制限を設けていない会社もあります。

その代りチューリッヒ保険では、利用回数の上限をところどころ設定していて、例えばガス欠やバッテリー上がりの処置について、「保険期間中に1回」という制限があります。

そしてガス欠以外で利用回数による制限は設けていない会社がイーデザイン損保です。

バッテリー上がり、タイヤのパンク、キー閉じ込み、脱輪引き上げなどは、時間制限もなく無料で対応。緊急対応サービスに限ると、イーデザイン損保は使い勝手の良い会社と言えそうです。

宿泊・帰宅・搬送サービス、その他について

遠方で事故や車が故障した場合に助けとなるのが、宿泊費用や帰宅費用に関するサポートサービスです。

ここでも充実したサービスと提供しているのがチューリッヒ保険で、宿泊費用と帰宅費用については、全額保険で支払われるサービスを設けています。

そして同じく充実している会社にソニー損保が挙げられ、こちらも宿泊・帰宅費用、修理された車両の無料搬送、レンタカーサービスも付帯されています。

その他のサービスとしては、法律・健康相談を設けているセゾン自動車火災保険や、ユニークなサービスとしてはチューリッヒ保険のペット費用サポートなどもあります。

これはペットホテル費用(1泊分)およびペットホテルまでの交通費が支払われるサービスです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今までロードサービスでは、あらゆるサービスが無料で受けられると思っていませんでしたか。

しかしご紹介したように、実は無料で受けられると思っていたサービスが有料だったり、時間制限があったり、2年目以降の契約者が受けられるサービスたったり、逆に思わぬ便利なサービスがついていたりと、実際に詳しく調べて見なければわかないものなのです。

ともすると自動車保険は保険料の安さだけに目が行ってしまいがちですが、本来は事故や故障時の対応についてしっかり吟味することが重要だと認識して、今後の自動車保険選びに役立ててください。

 

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