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自動車保険3メガ損保比較!

3メガ損保

自動車保険選びで重要視するポイントとして「価格」「補償内容」「ブランド」などが主に挙げられると思われます。

たとえば、自動車好きの男性のみに着目した場合、価格や補償内容よりも「自動車メーカー=ブランド」を最初から決めている方もめずらしくありません。

自動車保険を使わないことが最も望ましいことはいうまでもありませんが、万が一、起こしてしまった自動車事故において、総合的な事故対応が以後の継続契約に結びついている大きな要因でもあります。

一方で、事故を起こさない優良ドライバーの立場からすると選択肢が「価格」や「ブランド」を優先してしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、自動車保険を取り扱う「3メガ損保」を対象にいったいどのような部分に違いがみられるのか検証していきたいと思います。

こちらからメガ損保中心に見積もりをとることができます。

3メガ損保とは

3メガ損保とは、大手損害保険会社3社のことをいい「SOMPOホールディングス」「MS&ADインシュアランスグループホールディングス」「東京海上ホールディングス」を指します。

これらの3メガ損保にはそれぞれグループ会社が存在しますが、詳細は以下のとおりです。

3メガ損保とグループ会社の一覧表

SOMPOホールディングス MS&ADインシュアランスグループホールディングス 東京海上ホールディングス
損保ジャパン日本興亜 あいおいニッセイ同和損保 東京海上日動火災
そんぽ24 三井住友海上火災 日新火災海上
セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保

3メガ損保のグループ会社を上記表へまとめてみましたが、ダイレクト自動車保険の契約をしているという方も多いのではないでしょうか。

ダイレクト自動車保険で有名な各社は、実は大手損害保険会社のグループ会社であったことが一覧表からわかります。知らず知らずのうちに大手損害保険会社の自動車保険に加入していたと言っても過言ではないでしょう。

3メガ損保の主要ダイレクト自動車保険の補償内容まとめ

ここからは、前述した3メガ損保における主要ダイレクト自動車保険の補償内容をまとめてご紹介していきます。

3メガ損保における主要ダイレクト自動車保険と補償内容

SOMPOホールディングス
(セゾン自動車火災保険)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス
(三井ダイレクト損保)
東京海上ホールディングス
(イーデザイン損保)
対人賠償保険 対人賠償保険 対人賠償責任保険
対物賠償保険 対物賠償保険 対物賠償責任保険
人身傷害保険 人身傷害保険 対物超過修理費用補償特約
無保険者傷害特約 搭乗者傷害保険 搭乗者傷害保険
自損事故傷害特約 無保険者傷害特約 人身傷害補償保険
搭乗者傷害特約 自損事故傷害特約 女性のお顔手術費用特約
車両保険 車両保険 育英費用特約
車両全損修理時特約 レンタカー費用特約 入院時諸費用特約
事故時代車費用特約 ファミリー傷害特約 車両保険
車両新価特約 弁護士費用補償特約 車両新価保険特約
車両無過失事故
に関する特約
ファミリーバイク特約 車載身の回り品補償特約
ロードアシスタンス 安心のロードサービス 車両全損時諸費用特約
弁護士費用特約 被害者救済費用特約 事故時レンタカー費用特約
個人賠償責任特約 ファミリーバイク特約
ファミリーバイク特約 弁護士費用等補償保険
車両身の回り品補償 他車運転危険補償保険
被害者救済費用特約 自損事故傷害保険
無保険者事故傷害保険
被害者救済費用特約

出典 各保険会社のホームページより補償内容を引用し筆者作成

3メガ損保は、複数のグループ会社が含まれていることを前項で確認することができましたが、それぞれの会社では主要なダイレクト自動車保険が存在します。

SOMPOホールディングスの「セゾン自動車火災保険」、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの「三井ダイレクト損保」、東京海上ホールディングスの「イーデザイン損保」はダイレクト自動車保険の中でも知名度が高く、多くのドライバーに選ばれている自動車保険であると言えるでしょう。

次項では、これらのダイレクト自動車保険の違いについて検証していきます。

FPが3メガ損保の違いを検証してみました

ここでは、前項でご紹介した3メガ損保における主要ダイレクト自動車保険と補償内容の一覧表から主な違いについて検証していきます。

あらかじめ最初に説明しなければならないことは、補償名称が違っていたとしても補償内容の同じものが多数あるといった点です。

たとえば、対人賠償保険と対人賠償責任保険、対物賠償保険と対物賠償責任保険などがこれにあたります。

補償や特約の数にはそれぞれに違いがあるものの、車両保険、弁護士費用特約、ファミリーバイク特約など3メガ損保で共通した内容が多く見受けられるのも特徴の1つでしょう。

次に、それぞれの補償内容をくわしく比較してみたいと思います。太字は、自動付帯される特約です。

基本補償(対人・対物)で比較

  セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保
対人賠償保険 無制限 無制限 無制限
対物賠償保険 無制限 最高無制限 最高無制限
セットできる特約
  • 他車運転特約
  • 対物全損時修理差額費用特約
  • 他車運転特約
  • 対物超過修理費用補償特約
  • 他車運転危険補償保険
  • 対物超過修理費用補償特約

まず、基本となる相手への補償ですが、3大メガ損保いずれも対人賠償保険は無制限となっています。

一方、対物賠償保険はセゾンのみ一律無制限で、三井ダイレクト損保とイーデザイン損保では自分で保険金額を設定できます。ただし、実際は無制限を選ぶ人が大部分を占めるようです。

また、3社とも他車運転特約(借りた車の運転中に事故を起こした場合のための特約)が自動セットされているほか、対物超過修理費用補償特約(相手の車の修理費が時価額を上回った場合のための特約)を任意でセットできるようになっています。

全体的に、対人・対物では3社に大きな差はみられません。

自分や搭乗者のための補償・特約で比較

セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保
  • 人身傷害
  • 搭乗者傷害
  • 人身家族おもいやり特約
  • 無保険車傷害
  • 人身傷害保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 無保険車傷害特約
  • 自損事故傷害特約
  • 搭乗中のみ補償特約
  • 人身傷害補償保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 無保険車事故傷害保険
  • 自損事故傷害保険※
  • 入院時諸費用特約
  • 育英費用特約
  • 女性のお顔手術費用特約

※人身傷害補償保険をつけない場合は自動付帯

まず、契約車両に乗っていた人が事故で死傷した場合のための「人身傷害保険」ですが、三井ダイレクト損保とイーデザイン損保では任意でセットするのに対し、セゾンおとなの自動車保険では2018年1月1日以降の補償開始契約から基本補償になっています。

今や、人身傷害保険は大部分の人が選んでおり、対人・対物と並んで基本的な補償となっていることから、セゾンでは自動セットされるようになりました。

一方、搭乗者傷害保険(実際の治療費などにかかわらず、規定の金額が支払われる保険)は、3社とも任意セットです。

また、相手方が無保険だったために補償を受けられない場合にそなえた「無保険車傷害」は、3社とも自動付帯されています。

とくに目を引くのは、イーデザイン損保の特約の多さです。遺児のための「育英費用特約」や、女性のための「女性のお顔手術費用特約」などが用意されていますので、あらゆる事故リスクにそなえたい方は検討してみる価値があります。

車両保険で比較

セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保
車両保険 タイプ 「一般」「車対車+A」など9種類 「一般タイプ」と「限定タイプ」 「車両保険」と「車両保険(エコノミー)」
免責金額 0-0
0-10
5-5
5-10
10-10
15-15
20-20
0-0
0-10
5-5
5-10
10-10
15-15
0-0
0-10
5-5
5-10
10-10
セットできる特約
  • 車両無過失事故に関する特約
  • 車両全損修理時特約
  • 事故時代車費用特約
  • 車両新価特約
  • 車両身の回り品補償特約
  • 事故付随費用補償特約
  • 身の回り品補償特約
  • 車両無過失事故の特則
  • 車両全損時諸費用特約
  • 車両新価保険特約
  • 事故時レンタカー費用特約
  • 車載身の回り品補償特約

車両保険は、どんなケースでも補償を受けられるフルカバータイプ(一般型)と、補償の範囲が限定されたタイプ(エコノミー・限定タイプ)の2つに大別されますが、3大メガ損保のうち、もっとも補償が細分化されているのがセゾンおとなの自動車保険です。

たとえば、同じ一般型でも「盗難は対象外」「水災は対象外」など、ニーズに合わせて細かく選べるようになっています。また、免責金額の選択肢も他社より多めです。

車両保険にセットできる特約では、セゾンとイーデザイン損保が「車両無過失事故に関する特約」を自動セットしています。

これは、相手方による一方的な追突など、こちら側に過失がない事故で車両保険を使った場合にノーカウント事故として扱う特約です。ノーカウント事故では翌年度の等級がダウンしないため、非常に助かります。

セットできる特約の数は、セゾンおよびイーデザイン損保が多く、車両保険用の特約をほぼすべてカバーしています。

ロードサービス(事故対応)で比較

セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保
ロードサービス 任意 自動付帯 自動付帯
出動拠点 全国約13,000ヶ所 全国約3,800ヶ所 全国約9,300ヶ所
レッカー費用
(無料範囲)
合算で15万円まで対応 三井ダイレクト損保指定の修理工場までは距離無制限、ユーザー指定の修理工場までは50km イーデザイン損保指定の修理工場までは距離無制限、ユーザー指定の修理工場までは60km
バッテリー上がり時のジャンピング 保険期間中1回まで無料 保険期間中1回まで無料
脱輪引き上げ 20,000円分まで無料対応 クレーンを使用した場合の費用は自己負担
燃料配達サービス 10リットルまで無料(保険期間中1回に限る) 10リットルまで配達(ガソリン代は有料) 10リットルまで無料(保険期間中1回に限る)
宿泊費用 1名10,000円限度 事故付随費用補償特約をセットしている場合に限り、1名10,000円程度 なし
帰宅費用 1名20,000円限度 事故付随費用補償特約をセットしている場合に限り、1名20,000円程度 なし

3大メガ損保のロードサービスでまず特徴的なのが、セゾンおとなの自動車保険ではオプション扱いだということです。

ロードサービスは、JAFやクレジットカードの付帯サービスなどでカバーされていることも多いため、おとなの自動車保険ではあえて任意セットにすることで保険料を抑えられるようになっています。

また、おとなの自動車保険はALSOKと提携しており、事故が起きた際はALSOK職員が現場に駆けつけてくれます。

さらに、レッカー費用や現場での応急処置の費用が「合算15万円まで無料で対応」となっている点も、ほかの2社とは異なるポイントです。

いずれにしても、さすが3大メガ損保の自動車保険なだけあって、どの会社も事故対応のネットワークは充実しており、24時間365日ロードサービスをすみやかに受けられる体制が整っています。

あとは、細かい補償内容と保険料を見比べて、自分に必要なサービスを受けられるところを選ぶといいでしょう。

その他の補償・特約で比較

上記でご紹介した以外の補償・特約での比較です。

  セゾン自動車火災保険 三井ダイレクト損保 イーデザイン損保
弁護士費用特約 任意 任意 自動付帯
自転車傷害特約 任意 なし なし
ファミリーバイク特約 任意 任意 なし
個人賠償責任特約 任意 なし なし
ファミリー傷害特約 なし 任意 任意
被害者救済費用特約 自動付帯 自動付帯※ 自動付帯

※2018年7月1日以降の契約から

このうち一般的にもっとも重要なのは「弁護士費用特約」になります。これは、もらい事故などで相手方に損害賠償を請求する際、必要な弁護士費用を補償してもらうための特約です。

弁護士費用は意外と高額ですので、いざという時のことを考えると特約をつけておいたほうが安心できます。ダイレクト型の自動車保険では、任意でセットする場合が多いのですが、イーデザイン損保には自動付帯されています。ちなみに保険金の限度額は、3社とも1事故につき1名あたり300万円で共通です。

ほかに特徴的な特約としては、「被害者救済費用特約」があります。これは、契約車両の不正アクセスや欠陥などによって事故が起きた場合に保険金を受け取れるものです。

最近は自動運転機能のついた車が登場しているため、プログラム上の欠陥やハッキングによる事故が起こらないとも限りません。

そこで、3大メガ損保ではいずれも新しい契約には被害者救済費用特約を自動セットしています。

以上、3大メガ損保のダイレクト自動車保険の補償内容を比較してみました。

補償や特約の数が多ければ決して良いといったわけではなく、あくまでもご自身が求めている補償内容や保険料が最終的な決め手になる場合がほとんどだと考えます。

もちろん補償や特約が1つでも多い方がより補償の厚みが増し、選択肢が広がる要因になるわけですが、その分、支払保険料も上昇することになります。大切なのは、補償内容や価格をしっかりと確認することであるといえます。

ちなみに、同サイト上に「プロFPによる○○保険会社の○○自動車保険徹底評価」といった内容の記事が公開されており、そこで3メガ損保の主要なダイレクト自動車保険についてより詳しく知ることができます。

こちらの記事を読んだついでに合わせてチェックしてみることをおすすめします。

まとめ

今回は、3メガ損保やその主要なダイレクト自動車保険の補償内容を中心にご紹介しました。


まったく同じ補償内容で契約をした場合においても、自動車ドライバーを含め、それぞれの家族状況や保険会社によって支払保険料はすべて異なる結果となります。

前述させていただきましたように、自動車保険の特徴をそれぞれの保険会社ホームページや同サイト上に公開されている徹底評価記事で内容を確認し、支払保険料にどのくらいの差額が生じるのかシミュレーションすることで、より納得した自動車保険に加入できると筆者は考えます。

仮に悩んだりわからない場合はFPなどの専門家へ相談してみるのも一策でしょう。

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